5月12日、私は師僧の庵に出向きお地蔵さまを脇侍として入れたいので仏像の注文の相談に伺いました
予算はと聞かれ20万円位でお願いします…
光照の御本尊、毘沙門さまは懐に入れられるサイズという事で15センチ位なので、お地蔵さまも、そうそう大きくは作れません
師僧と相談してサイズは60センチになりました、それでも毘沙門さまの4倍の大きさです
注文先も決めて、後はお地蔵さまがいつになるか待つばかり^_^
しかし、ふと心配もよぎりました
お地蔵さまの注文の前に施餓鬼棚を作る計画をしていたので、それを合わせると40万円くらいの費用が必要になります
いまの時点で40万円出したら、手持ちのお寺の資金は無くなってしまうので、お祭りの予算が足りなくなってしまいます
10月22日の毘沙門祭りの予算も50万は必要だし
けっこう
これから光柳院では毎月の月参りの行事で、施餓鬼をしていこうと決めていたので施餓鬼棚は必要です
師僧から「大丈夫ね、お金持ってるね?」
とストレートに聞かれたと言うか、心配されてしまいました
「お地蔵さまか施餓鬼棚かどちらかにしないね?」
とも言われましたが「いいえ、もう決めた事ですからお祭りまでには頑張って稼ぎます!」
と言ったものの、翌日からお寺の資金繰りの工夫をしなければと、色々考え始めました
まずはお地蔵さまが出来てから開眼し、信徒さんにお地蔵さまへの祈願の案内をしてみよう…などなど
そして翌々日、信徒さんがご夫婦でご相談に見えられました
ご相談が済んで、私がお地蔵さまを脇侍にいれるお話をしました
すると信徒さんが「お地蔵さまを入れられるんでしたら、私が費用を出します」
えっ
私は事の成り行きが理解できずに
「いえいえ、まだ注文したばかりでいつ出来てくるか分からないので、出来上がり開眼したらお知らせ致します、それから何かお地蔵さまへの祈願をしていただければと思っています」
信徒さんは「あの、私はお地蔵さまを作る費用を全部出したいのです 」
そして、20万円を明日の朝に送金して下さることになりました
17日の朝にお地蔵さまの費用20万円が振り込まれていました
12日にお地蔵さまを入れる事を決めて、13日に資金繰りを心配し、14日に信徒さんが来られて、15日にお地蔵さまの費用をお布施して頂きました
なんと言う速さ、毘沙門さまが動かれたのだとわかりました!
神仏が良しとして働いて下さるとこのように、超スピードで動きます
信徒さんは歯医者さんで、お地蔵さまへの思いを語ってくださいました
「私はお地蔵さまが大好きなんです、私の医院の道を挟んで向かい側にお地蔵さまがあるんですよ
熊本地震の時にそのお地蔵さまが倒れていたのでわたしが起しに行きました
それから毎日お地蔵さまの所をお掃除しています」
私は信徒さんの医院に時々お伺いするのですがお地蔵さまには気がついていませんでした
毘沙門さまは全部ご存知で、そんな優しいお地蔵さま好きの信徒さんをその日に派遣してくださいました
本当に有難い事です、お布施して頂いた信徒さん、いつも助けて下さる毘沙門さま、私の周りの全てに感謝です
お地蔵さま