毘沙門さまとの出会い (36)毘沙門さまの棚
その時の私は、ただ毘沙門さまと毎日一緒にいたいという思いで仏像まで作ったので毘沙門さまの供養の仕方など知りませんでした。
まず、神仏にお仕えされている知人に毘沙門さまの棚を作る場所を相談することから始まりました。
第一希望は、毎日できるだけ長く一緒にいたいので私の自室。(寝るときも一緒にいられる)
現実的には、神棚の横に作るのが一番簡単で、家族もお参りできる場所でした。
しかし、最初に相談した人は神道の方でしたので、それはすべて却下、毘沙門さまの棚は神棚の下に作りなさいと助言されました。
神様が上で仏様が下、まるで神仏に上下があるように聞こえたので納得いきませんでした・・・
そして次に相談したのは、電話相談のボランティア仲間、僧侶の彼は「柳子さんの心の中では、神様も仏様も同じように大切なのですよね。それであれば、棚は神棚の横に作られたらどうででしょうか。」
私は人間に上下はなく平等、人間の心が上下を作る、まして神仏に上下があるはずはないと、晴れやかに神棚と並べて毘沙門様をおまつりしました。
出家してから、「いろんな神仏にお参りしてよいでしょうか?神様は喧嘩されないでしょうか?」と聞かれることがあります。
そういう時、いつも毘沙門さまの棚作りのことを思い出します。
今は、皆さんに「仏、仏平等ですよ。神様にも仏さまにも自分がご縁のある神仏にお参りされてください。」とお答えできるようになりました。
2015年3月、何の作法もわからず、おまつりした毘沙門さま
棚と厨子は大工さんに作って頂きました。
蝋燭とお花の位置も左右逆、香炉もなく、まるで部屋のインテリア!