毘沙門さまとの出会い (35)師僧との出会い
照真尼さんに呼ばれて事務所の前に行くと、全身黄色の法衣を着たお坊さんが立っておられました。
私が仏像の入った箱を渡すと、中を覘いて「ほー毘沙門さまですね」とおっしゃいました。
そして、私が熊本から来たとお話すると、そのお坊さんは「私の寺も熊本にありますよ・・・」と言われ、私は驚きました。
お坊さんは、熊本のお寺を息子さんに譲り自分は住職を退き、今は八女の山の中の庵に一人で住んでいると話されました。
千手院の館長さんは、お坊さんが住職をしりぞかれたと知り12年に一度の大祭を手伝ってほしいとお坊さんに依頼され、信貴山に来ているということでした。
「熊本の私のお寺にも毘沙門さまがおられますよ」
と言われたので、お寺の場所などはお聞きしましたが、自分の名前はなのられませんでした。
数分間お話しした後、護摩堂に入り開眼式が始まりました、護摩堂には、お坊さんと私だけでとても厳粛な雰囲気がしました。
今現在はっきりと思い出すことは、お坊さんから白い布をかぶせた台を渡され「布をとってください」と言われ、白い布をとったら私の毘沙門さまが現れたのが印象的でした。
まるでその時、初めて毘沙門様をみたような新鮮な感覚に落ちいりました。
そのお坊さんが現在の私の師僧です!
後に師僧に、私の毘沙門さまの開眼を毘沙門灌頂の日にして頂いたとお話しても、そんなはずはないとのいってんばりでした。
師僧曰く「毘沙門灌頂の日にそんな暇があるはずがない、12年に一度の式で全国からたくさんの人達がみえられるからそんな時間はとれないよ!」
それで、私がその時の様子の詳細、師僧の服装まで話し、間違いなく私が毘沙門灌頂を受ける前に開眼式をおこなったと理解されました。
今でも「よくその日に開眼式ができたな~」と話されます。
私は、師僧との出会いを思えば、なぜ予定通りに仏像ができあがらなかったのか納得できます。
毘沙門灌頂に出発する直前に仏像が完成しなければ、私は福岡の雷山で毘沙門さまの開眼をする予定でした。
毘沙門様は、仏師を病気にして(ごめんなさい)仏像の完成を伸ばし、私と師僧を出会わせてくださったのでしょう。
今日は水神あげの伝授のために、師僧の庵に行ってきま~す。
今月中予定していた修行は一昨日で終わり、昨日は事務所の仕事、今日は水神あげの伝授、忙しい毎日ですが健康で日々過ごせることに感謝です。
光照は子供の時から、お肉が食べれません。牛乳も卵も苦手、お魚もあまり食べません(お寿司だけは好き???)
で、果物が大好物!毘沙門さまの供物、果物だらけですね

